心身を保つ大切さ

高齢者と呼ばれる年齢になると体の不調や運動機能などに注目しがちです。
しかし心の状態を健康に保つことは本人だけではなく周囲の人たちも同様に注目することは大切です。

どの年代でも精神を健康的に保つことは大切ですが、生活の様々な場面において心に負荷がかかることを避けることは難しいもの。
しかしメンタルヘルスケアにより精神的疲労や心の悩みなど、様々なストレスを軽減や緩和をすることが効果的であることがわかっています。

高齢者にみられる心の不調のなかには、老年期による特有の喪失感や慢性的なストレスによる抑うつ状態とみられる症状があります。
抑うつ状態となるきっかけには生活の変化や定年退職、身近な人との死別や体調の不安や認知機能の低下など多くのことが関係しているのです。

高齢者のうつを老化現象の一種と捉える人も多く、そのまま放置してしまい発症から診断まで時間がかかってしまうケースは後を絶ちません。
高齢者が繰り返し心身の不調を訴えてきても周囲の人たちは年齢による不調と自己判断してしまい、耳を傾けることを避けてしまうことが多いことも要因の一つです。

高齢者の言葉に耳を傾ける中で今までと様子が違うなど些細なことでも気づいたのなら、早めに医療機関で受診することが大切です。
医師や看護師に話しを聞いてもらうことにより症状が緩和されることもあります。
また趣味や目標などを持つことにより前向きになったり人間関係が広がるなど、高齢者のメンタルヘルスケアはとても大切なのです。